ちょっとした相談のつもりだったらしく
正月明けに40歳の男性が突然、事務所に訪ねてきた

妻は学生時代、文化系の部活をしていた
物静かでおっとりした性格で、不倫のふの字もあり得ないと思っている
事の始まりは、昨年の夏、高校時代のクラス会。それ以降、妻の携帯に
メールが頻繁にくるようになった
メールなんてほとんどやらなかった妻、36歳
子供は中学生の子供が2人いる。専業主婦で、いままで一度も職に就いたことがない

用事があって、妻の携帯に電話をすると、話し中やすぐに出ない時が多くなった
夜食中でもメール着信ランプが点滅する
【メールが来てるよ】と、子供に言われると【わかってる】と、言って
その場でチェックをしない
携帯を開くとロックナンバー4桁を押しているのがわかり
ニコニコしながら文を打っているらしい

｢これって日中浮気してますかね・・｣と訪ねられた。怪しいが、わからん
男性の依頼の場合、調査がヒットしないことが多くある
女性よりカンが鈍いのは事実である
どうやら、依頼するにも確信が無いので、この日、相談者に知恵を与え
ひとまずご検討して貰うことにした。ちなみに私の妻の携帯は同機種だった

数日後、相談者から、｢依頼したいので、お願いします｣と電話があった
早速、事務所に来ていただいた

妻の30分の入浴中に、携帯を覗くことを進めた結果
メールボックスには家族、友達、秘密の３つボックスがあり
秘密のボックスだけにロックがかけられてた
新規作成で、【あ】と入れてると【愛してる】
【す】と入れると【好き】【お】と入れると【おやすみなさい】と【おはよう】
が変換のトップに出てきたそうだ。その他も怪しい変換があった
そして、宛先の【よく送る人】のトップには【せ●せー】とあり・・・
ちなみに相談者は子供達の次の4番目だったそうだ
メールを何らかの形で見ることができたとしても
【妄想の世界で遊んでたの・・】なんて言われたらどうにもならない
事実確認をする為、依頼人は手を震わせながらサインをして契約を済ませた

一週間後、報告日、3度目のご来社。約25ページの報告書に写真約100枚を
ポンとテーブルに置く。報告書の中身は、妻とジジイの顔でビッシリ
こんな大ヒットな報告書は、なかなかみられない
ホテルへ２回、食事が３回、その他コンビニでの買い物の様子がモロモロ
ホテルは同じ場所、滞在時間は日中フリータイム終了時まで
その後は、妻が子供を迎えやスーパーへ行くというパターンだった
【せ●せー】の妻はすでに亡くなっており一軒家で一人暮らし

いくらかの覚悟はあったかもしれないが、報告書をみた依頼人は愕然とした様子
何一つ声にならない様子でした
｢どうしてこうなったんだろ・・・｣とポッリ。そして涙・・・・
今後、【せ●せー】には、立場上、ちょー手痛い代償が待ち受けている・・