寝不足なのか顔色が良くない30代後半の男性が来社した
昨日仕事から帰ってきたら、妻と子どもが自宅からいなくなっていたという
夫曰く、普通の幸せな家族だというが、私からするとそうでもない(-_-;)

二週間くらい前に「あなたがやっていることはモラハラです」と妻から知らされ
心当たりがなかったので「そんなことを言うお前の方がモラハラだ」と説教をした
2時間も説教ができるところがモラハラ気質だと言いたかったが胸に仕舞いこんだ

私は探偵歴26年、多くの夫婦問題の相談を受けてきました
夫のモラハラは働き盛りに多い気がします
妻が突然家を出て行ったので、探してほしいという夫からの相談が多いが
夫が突然家を出て行ったので、探して欲しいという妻からの相談は少ない
ちなみに夫が突然家を出て行った場合は、手遅れのケースが多いので気を付けてほしい
妻が突然家を出ていく理由は、夫のモラハラに悩んでいたというケースが多く
そこに男の影が潜んでいることも多い
単に不倫相手の男がいるだけで、突然家を出ていくことはほぼ無いと思います
浮気調査では15年ぐらい前までは妻側に立つことが多かったが
年々夫側に立つことが増えてきて、近年は夫と妻の差はほとんど無くなりました

日本では3組に1組が離婚する
一番の理由は「性格の不一致」だが、ある意味「モラハラ」といっても過言ではない
モラハラとは「モラル・ハラスメント」の略で
「言葉や態度で相手の人格などを攻撃し、個人の尊厳を否定する精神的暴力」とある
1998年にフランスの精神科医が著書を出してから、モラハラの概念が世界中に広がった
とネット等に掲載されています

モラハラをする人は珍しい存在ではない
モラハラをする原因は精神疾患とか人格障害とかいわれてるが
むしろ通常の人である
モラハラをするほとんどの人は自分がモラハラをしている自覚がなく
相手の方がモラハラだと思っている
妻は夫はモラハラだといい、モラハラな夫は妻こそがモラハラだというのである

相談に来た夫は、家事や育児を一切しないくせに、ささいなことを非難していた
電気、水道、ガス、食料の節約は妻も理解しているはずだ!!と
通帳や買い物レシートの点検もまめだった
子どもを虐待したかのように妻に言われたがすべて教育の範囲内であり
妻のしつけが悪いからそうなるのだという
妻や子どもに怒鳴ったことも暴力を振るったことも一切ないと言い張った

それらを聞いてた私は、上等なモラハラじゃんと思いました(-_-;)
2人は根本的な価値観の違いがあったようです
妻は平等なパートナーを望んでいたようです
相談者の夫は、最後に口を出すだけで妻と子どもを指導しようとしていた
大黒柱になろうとしていたのでしょうかね?
その考えはもう昔のモノである
相談者の夫は確かに家計を支えていますが
家事や子育て、少しでもこなさないことには夫として認められない時代になったのです