夫の浮気調査をしたら、結果は黒だった
同じ会社の実家暮らしのバツイチ女とラブホテルへ行くなどの不貞行為をしていた

依頼人の妻はどうしても離婚をしたいと願っていたので
離婚に向けてのシュミレーションを練ってから自宅に到着すると
インターホンが壊れていたので、携帯電話を鳴らして玄関を開けてもらった
郵便受けには不在票や検針票が盛り上がっていたので引っこ抜いて渡した
玄関口には45ℓのゴミ袋が山積みだったので、嫌～な予感がしてくる
丁寧な口調で居間まで通してくれ、どうぞと手の平を上に向けて示してくれたので
私は回転式の食卓椅子に腰を掛けた
依頼人は小さなペットボトルのお茶を差し出し、ため息をつきながら私の前に座ると
「ありがとうございました」と食卓テーブルに頭がぶつかるくらいに下げてきた
私は「いえいえ、こちらこそ、ありがとうございました」といいながら
写真入りのアルバムと調査報告書を自慢げに食卓テーブルに置いた
「いい感じの証拠を、おさえましたよ」と報告書を手渡すが、冴えない顔だった
「どうされましたか??」と尋ねると
「じつは、ぼうりょくをふるうんです」と
震えた小さすぎる声でカミングアウトをしてきた
どうりで、、破壊痕がチラっとあるのが気になっていた(-_-;)

マスクをしたままささやかれると、老化した耳にはしんどいがこう話してきました
本当はDVを理由に別れたいのですが、ちゃんとした証拠がないのです
離婚話をした時に、思いっきり振り回されて鎖骨にヒビが入ったこともあります
その時は「一緒に、病院に行くから転んだことにしろ」と言われました
それ以降は、証拠が残らないように、寝ているときに布団の上から首を絞めたり
布団を使って顔や胸を圧迫してきたり、布団の上から蹴とばすようになりました
離婚することが一番の解決策とわかっているのですが、証拠があったとしても
簡単に応じてくれる「人格」ではないことも知りました
だから、どうしても別の理由が欲しかった・・・。と話してくれました

浮気相手の女と居るときは、優しそーな顔して鼻の下を伸ばしていたが
ありゃ、まだ、まだ裏の顔なんだな～
人は第一印象が大事と言いますが、DV野郎は第一印象で人を騙しているんですね
浮気相手の女もいずれはDVの被害者になるのか・・コワ(-_-;)
DV野郎は暴力を振るうようには見えない人に多いと言われてます
DV野郎は外では人当たりが良いが、配偶者と二人っきりになればスイッチが入る
DV野郎は支配欲求が強く、俺様の思い通りになるように暴力でコントロールしてくる
「俺様が絶対だ→お前が間違っている→怒らせたのはお前だからな」という循環だ
DV気質は生まれ持った性格もありましょうが、育ってきた環境にも影響されるそうです

DVが原因で離婚という道を選択する配偶者も少なくありませんが
DV野郎は離婚を切り出した瞬間にスイッチオンしてしまうので
言葉だけの切り出しをしないように、法的な切り出し理由を探さなければなりません

法定離婚事由には【裁判で離婚する際】に必要となる5つの理由があります
1.配偶者に不貞な行為があったとき
2.配偶者から悪意で遺棄されたとき
3.配偶者の生死が三年以上明らかでないとき
4.配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき
5.その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき

DVは【その他婚姻生活を継続し難い重大な事由】にバッチリあたるのですが
暴力があったことを示す医師の診断書とか
ケガをした部分や暴れた後の室内の様子の写真や目撃者の証言がありませんでした
依頼人は怖くて何も揃えられなかったと話しています
だから【配偶者に不貞な行為があったとき】の証拠を掴んだのです
調査終盤にはアパートを借りて外泊するようになっていました
この報告時には下着が少しづつ減っていたようです、チャンス到来や
半分書いた離婚届と印鑑と手紙も添えて、食卓テーブルに置かせました

数日後、依頼人から歓喜の声が(^▽^)/
DV野郎はプライドが高いし、世間体を気にするだろうから
肝の手紙には『離婚したことは一生誰にも言いません』と書かせました
大した罠じゃありませんが、まんまと引っ掛かってくれました
結婚●年、DNAを引き継ぐ子ができる前に離婚できたのは良かった
一度は愛し合った仲なのに、なんとも悲しい結末ですが、ホッとしました

浮気相手の女に『そいつはDV野郎だぜ』と教えてやりたかったわ～