友人と一緒に５０代の女性が事務所に訪れた
妻は弱々しい感じで、ほとんどしゃべらず
ずーっと目に涙を浮かべていた
友人から話を聞くと
夫から【離婚をしたい】と、言い出されたそうだ
義理の父が１年くらい前に体調を悪くしたので
【介護に疲れる】と度々、愚痴をこぼしていた事が
夫からの離婚の原因らしい
離婚を言い出されてから、４ヶ月が経っていた
最近は【ハンをおしてくれ】と一点張りなメールが
毎日、朝昼晩、送られてくるようになった
現在は家庭内別居状態、社会人になったばかりの
娘と４人暮らし。会話はほとんどメールで済ませ
顔も合わせない生活が続いている

友人は｢女がデキたに違いない。調べたら｣と言うが
妻は結婚後、１度も女の影がなかった夫を信じていた
結局、友人の強い勧めで依頼を決意することになる
夫はサラリーマンで１８時には帰ってきていた
今は早くても２２時の帰宅。外泊はまだ無い
会社でもストレスが溜まるからパチンコをして
帰っているのだそうだ←ストレスは言い訳の相場(-_-)
友人が何度かパチンコ店に行き夫の車を確認済み
全て友人任せの妻だった

夫のことを信じている。と、いうより
専業主婦という立場上、何も言えない
悪く言うと世間知らずの奥様といったところだろうか
私は離婚を急ぐ＝不貞が絡んでいる。と確信していた
調査開始
調査はよくあるパターンだった
パチンコ店の駐車場で、同職場の独身女性と待ち合わせ
女性の車輌内でキスをしたりじゃれあったり・・・
会社が休みの日にはパチンコ店に車輌を置き
女性の車輌でラブホテルへ行くなど
明らかな不貞現場を押さえて調査は終了した

調査期間中、泣きながら電話が来る度に
助言と励ましの言葉を与えた
当然、調査後の策略も(*^_^*)
そして報告日。妻は１人で事務所に訪れた
報告書を小刻みに揺れる手にして私の説明を聞く妻
私は、現実を見て涙することを予測していたが
メンタルの変わり様は手のひらを返したかのようだった
いつも他人任せだった妻だったのに、ニコッとして
｢女性のための離婚講座｣という本をバックから
取り出して見せた
夫を信じてきた妻は自ら反撃に出ることにした
慰謝料、財産分与、年金分配など
有利に離婚できる方法をノリノリで私に話してきた
嬉しかった。調査という現実が役に立った瞬間である
泣いてばかりだった妻、今後どうやって
未来を切り開くのか見守っていこうと思う