妻から夫の浮気調査を委託されました
夫は職場の若い女性と不倫関係にありました
不倫相手は未婚で実家暮らしをしていました
カーセックスらしいのがほとんどでしたが
調査の最終日にはラブホテルにも行き不貞行為を立証することができました

妻は調査報告書を受け取ったときに、離婚をする話をしてましたが
よくよく考えて、子どもが学業を終えるまでは離婚をしないと決めたそうです
そこで妻は不倫相手をファミレスに呼び出しました
「誓約書」にサインをしてもらうためです
誓約書は妻がパソコンを使って作ったそうです
どうでもいい白紙に直筆で書いた誓約書もたま～に見かけますが
今やネットにたくさんのひな形がありますから作るのは容易になりました

私のスマホに送ってきた誓約書の中身は
「夫と肉体関係をもったことを認め、謝罪する」
「どんな事情があろうとプライベートで2人っきりで会ったら
慰謝料と違約金を合わせて●万円払う。今回は慰謝料はいらない」という内容でした
同じ職場だったのでメールやLINEなどによる連絡禁止事項は避けたようです

不倫相手は無愛想に、そそくさとサイン捺印をして、5分程でその場を後にしたという
どうであれこの時点で不貞の責任を取らせるための約束をしたことになります
不貞の証拠にもなります
それなのに
「誓約書の内容が納得いかない」
「誓約書の内容が事実とは違う」
「違約金が高すぎるのではないか」といった内容で法律家に駆け込むそうです
しかし自由な意思でサインした誓約書は有効です
納得できないならサインをせずにその場を去り弁護士に電話をしましょう

単なる恋人同士の関係は、貞操義務は存在しないので誓約書は無効です
実際に高いお金をかけて浮気調査をする人は少ないです
誓約書は婚姻関係にある夫婦・結婚の約束をした婚約関係にあるカップル
夫婦同然の生活をしている内縁関係のカップルに有効になります
あと文言に注意をしてください
「浮気をした」とか「不倫をした」ではなく
「不貞行為をした」とか「肉体関係があった」と法的用語で作りましょう

さて、本題に戻ります
万が一違約したら●●という内容の誓約書にサインしてもらったら絶対的に安心するものです
が、2人の密会の噂を当時から相談していた夫の上司から知らされたそうです
調査の初日に事が動きました
対象者らは仕事終わりに落ち合い1台の車に乗り込み岸壁に向かって談笑してました
1年半ぶりに対象者らの横顔を暗視カメラで捉えましたが、いい気なもんです
週末には女が借りたアパートに夫が出入りをしていました、決定打です
火のあるところに煙は立つんですね

しか～し(-_-;)誓約書にサインしてもらっててよかったですねとは言えませんでした
誓約書には慰謝料と違約金を合わせて1000万円支払うと書かれていたからです
ドーーーなるんだろって感じです
「もう一度不倫をしたら3億円」とか
「もう一度不倫をしたら死んでもらう」だと
誓約書自体が認められない可能性があるので、現実的な内容で作りましょう
法的に「●～●●万円の範囲にすべき」という明確なルールはないが
金額があまりに高すぎると公序良俗違反となり
違約金条項が無効になる可能性があるし全部無効にならなくても
常識的な金額まで減額されますので
いくら腹が立ったとしても、もったいない事はしないようにしましょうね