30歳代前半の依頼人女性と友人男性が一緒に事務所にやってきた
相談中に友人男性がペン型カメラを胸ポケットに差し込んでいるのに気づいた
ココは探偵事務所、大胆なヤツだなと思いました
ここから私は意地悪い気持ちで依頼人の話を聞き始めました
ご契約時の調査料金のサービスもチビットもしませんでした

3年前にひと回り以上年上の夫の浮気が発覚した
その浮気相手は夫と同じ職場で依頼人より若い女性だった
夫はその女性とLOVEホテルで密会を重ねていた
浮気現場を仕留めてくれたのは付き添いの友人男性だった
へーーー
浮気相手の女性は夫との不倫がバレた後に、シングルマザーになった
離婚のタイミングはたまたまで、夫との不倫が原因ではないとのこと
当時『二度と会ったら慰謝料を頂きます』という誓約書も交わしていなかった

夫はガラホの便利さ?にこだわっていたが、やっとスマートフォンに切り替えた
操作に慣れた頃に、楽しいといいながらツイッターもLINEもやり始めた
それから間もなく、3年前の女だろうか?
下の名前が同じ??女と連絡を取り始めているのを見てしまった
まだ会ってはいないようだが、そのうちやらかすだろうと思っていた
そして、ついにその日がやって来た
●日●時に●で。●な車で行きます。というLINEを覗いてしまった
子どもは私が育てます、養育費も慰謝料もいりません、離婚の原因が欲しいです
一日勝負で浮気調査をお願いします!!と依頼人が言うと
友人男性がキャッシュをテーブルの上にきっちりと乗せてきた
調査開始

夫は1時間も前に、私たちより早く待ち合わせ場所に到着していた(-_-;)
女は丁度●時に●な車で夫の隣に停滞すると、小走りに夫の後部席に乗り込んだ
スモークなのに暑い日差しが車内に差し込んで、女の顔をはっきりと捉えていた
2人ともものすごくニコやかだった
そして、待ち合わせ場所から5分ほどのラブホテルにチェックインをした
ここのホテルは想定内だったが、滞在時間が想定外、長かった(-_-;)
10時～17時までフリータイムをびっしりと利用して、3年ぶりにやりまくったと思う
女は再婚をしていた、それでも浮気癖は治らない、この女もなかなかの曲者だった

1日分の調査報告書は数時間で完成した
報告書ができたことを依頼人に連絡すると、すぐに1人で受け取りに来てくれた
調査報告を終えるあたりに、あの友人男性はコレですか??と小さめに親指を立ててみた
すると依頼人はコクンとうなずき
夫に浮気をされた後、愛情が全く無くなってしまった
そしてセックスレスになり、いつの間にか自分も不倫をしていました・・・と語った
へーーー
もしも、私たちを調べるような依頼がありましたら調査をせずに教えてください
報酬は出しますから・・・(-_-;)
冗談で返すところではありましたが、なんかカチンときた私がおりました
言わないつもりでいたのに、言ってしまいました
『法には触れませんが、撮影したものは破棄してくださいね』と
すると依頼人は都合悪そうにうなずき、お礼らしいお礼も言わずに事務所を去りました

証拠のために秘密録音することは、違法ではないと思います
自分の権利を防御するための秘密録音であれば、違法にならないと思います
でもな、私にすれば気持ちの良いものではなかったです
信用がなにより大事な仕事だけに、秘密だろうがオープンだろうが
録音されるのはガッカリする(-_-;)
そういえば『メモを執っていいですか??』というのは好感度が高かったな～

万が一録音内容を漏洩すれば不法行為が成立する可能性がある
ケースによっては名誉棄損罪に該当することもあるので、ご注意くださいね