夫が普段持ち歩くカバンの内ポケットに見知らぬ子どもと
一緒に写っているプリクラ写真が1枚挟んであった
その子どもは7～8歳位の男の子だったが、撮影日が判らない
依頼人はプリクラ写真をスマホで撮っていて、私に見せてくれた
その次に
「これは、子どもが●年前の小学校の入学式のときの家族写真です」
といって見せてくれたのですが
依頼人たちの子どもと、プリクラの子どもは、瓜二つだった
依頼人は、その日以来、ずっと不安に過してきた事を明かしてくれた

隠し子がいるかどうかを調べることはできますか??という相談だった
調査の結果を出すためには
現在もプリクラの子どもの母親と関係を持っているのか?
持っていないのか?ということになります
つまり、現在進行形の調査であれば、結果が出るでしょうねー・・
と、説明をしていると
「それでも大丈夫です」といって、速攻、浮気調査の契約を取り交した

調査の初日に女がいることが判明した、女は同じ職場の女性だった
女の素性を調べると既婚者で、夫と子どもが2人いることが判明した
下の子が、それらしい男の子だった
数日後、学校に向かう男の子の様子をＺＯＯＭを効かせて撮影するのだが
私は瞬時に「依頼人の夫の子だ」と確信した
カメラが顔認識がするたびに「依頼人の夫の子だ」と何度もつぶやいた
ＤＮＡ鑑定なんか必要の無いくらいに、瓜二つだったのだ

相手の女性が既婚者だったとは意外、まさかだった
不倫の子を生むことを決意する理由は、それなりにあるだろうが
生んだからには「その子を不幸にする事だけはしないでほしい」
もしも、私が、他人の子を育てている夫の立場だったら
一生、疑ったりすることなく、愛し育てることが出来るだろうか??
成長と共に似ていない子どもの顔を見ては、疑いが積もっていくでしょ(-_-;)
今や、その気になったら、結果がバッチリ出ます
なんかのキッカケでバレるものです
内緒にしたまま、夫の子どもとして出産することは
法律的にも、倫理的にも、真の父親を知る権利を侵害するという意味でも
多くの問題が生じてしまうので、できれば避けた方がいいと思う(-_-;)

ＤＮＡ鑑定で生物学上の父子関係が、認められなかったにもかかわらず
法律上の親子関係の不存在を認めなかった例もあります
（最高裁平成26年7月17日）
生物学上の父子関係が認められない場合でも
養育費は支払わなければならない場合がありえます
ＤＮＡ鑑定をして、自分の子供じゃないとわかっても
婚姻期間中にデキた子は自分の子と推定されるため
法律上は自分の子として扱われるのです
この法律上の親子関係を解消しない限り
養育費の支払義務が発生してしまいます
これを覆すためには、嫡出否認の訴えを提起する必要があります
しかし、出生を知った時から1年以内に提起しないといけないため
現実には難しい場合が多いそうなんです
こんなん、ありかい(-_-;)

今回の調話にはオチがあるんです
当時、夫婦ともども4人で話し合いました
知らずに育てていた夫は、怒り狂ったそうです
しかし、妻の浮気の原因は夫が浮気をしていて
妻に辛い思いをさせていた
そこで、上司である依頼人の夫に相談しているうちに・・・・
結果、4人は子どもの気持ち?と幸せ?を考えたようです
キャッチボールやゲームをするなど、育ての夫に懐いていたこともあり
ハタチまでは、このままでいようということになったのです

私が探偵を開業して間もない頃の話なので
男の子は、とっくに30歳をこえている
どのようなかたちで「不倫の子」と知ったのでしょうか?