ある依頼者が事務所に訪ねてきた。
年齢は３５歳。長身で身なりもまあまあで、
小さな会社を経営する女性であった。

依頼の内容は、
お見合いで知り合って何度かデートをして
いるうちに気が合い６ヶ月を過ぎ、そろそろ周りからも結婚の話が
出ているそうである。

しかし依頼者は少し気になるところがあった。
今勤めている会社も年収も上級クラスで、趣味も夏はサーフィン
冬はスキーと、スポーツマン。
しかもマスクも悪くない彼が、
どうして３４歳まで売れ残っていたのだろうと不思議でならないようだった。

女性としては結婚適齢期の後期でもある年頃でもあり
結婚にはかなり慎重であった。
そのため我が事務所では対象者の素行調査を行うこととなる。
我々も調査をするまでは半信半疑であったがそう時間がかからないうちに
対象者の正体が暴かれることになる。

その一、彼には複数の交遊女性が居た。
その二、サラ金を５社から３２０万円の借金。
その三、バツイチコモチ。
その四、大学は出ていない。
その五、バイブジョウシュウシャ。

以上の事が判明しすべてが結婚不適切に該当した。
これだけ揃うのも珍しいことである
余りにも内容が酷かったため事細かいことは除き報告書を提出した。

しかしそれを見た依頼者は絶叫マシーンに乗っているかのように
悲鳴をあげた。
ウギャー!!!
我が事務所がぶっ飛ぶかのようだった・・・。

依頼者は彼とは婚約はしていなかったが
結婚を前提としてエッチを何度かしており、お金も３０万円貸していた・・・。

さぁどうなる??



婚約とは将来法にかなった結婚をしようとする男と女間の合意のことであり
これも一種の契約事項である。つまり当事者間で結婚しようと約束があれば
成り立ちます。
よくあることですが結納を交わしていないとか、婚約指輪を渡してないとか。
だから婚約にならないと言う方がいますがこれは間違いです。
立証そのものは難しいと思いますが口約束でも成立しますので
安易に"結婚しよう"などと言わない方がいいでしょう。

本件で対象者は、結婚を餌に借りているとはいえ３０万円を騙し取っているので
詐欺罪になる可能性があります。
またこのまま結婚したとなると経歴詐称の離婚により慰謝料を請求される
可能性も出てきます。

これを読んでいるみなさん、ちょっとした嘘ならと安易に考えてはいけません。
それが相手にとって苦痛であれば訴えられる可能性は十分考えられますよ。

バイブジョウシュウシャだったらまだ許せますか???

なーんてね。。