来社した相談者は5〇歳バツイチ、3○歳の男と付き合っていた

ちょっとした遊びのつもりだったが「結婚してほしい」と男に言われ
たまに家に泊まりに来るようになった
冷蔵庫にある材料で美味しい料理を作ってくれたのだが
タバコも酒もやらないのにパチンコ好きで無職なのが玉にきず
二度の就職もすぐに辞めた

付き合って半年で30万円のお金を貸した
別れるのは嫌だったので1年が経つ頃には100万円になっていた
さすがに目が覚めてお金を出さなくなると男は直ぐに出て行った

そんなこともあろうかと相談者は男に借用書を作らせていた
お金の貸し借りを証明できるだけでも上等だった

タイトルを借用書として、貸した年月日、金額、返済方法に返済期日
男の名前、住所、認印、相談者の名前、メモ書き程度だったが
印紙も貼っていて立派な借用書だった
借用書を証拠に裁判を起こすことができる
裁判で勝訴判決等の債務名義を得ることで強制執行が可能になる

『借用書があってよかった。さて、どのようなご依頼でしょうか?』と聞くと

『実は、借用書の名前と住所がデタラメでした
出会いのSNSからも消えていました、探し出すことは可能ですか?』

うーーーー(-_-;)
全く手掛かり無しということは巧妙な詐欺ですね
この借用書も素人にしては完璧で違和感があるんですよ
作り慣れているのかもしれません

法的に貸したお金を回収できる権利があったとしても
男が詐欺師だとすればその借用書の効力は無いので
警察は何処まで動いてくれるかわからないけど
再発防止のためにも騙された経緯を届けたほうがいいかと思います・・・

SNSを悪用した投資詐欺やロマンス詐欺などの被害が急増しており
このような相談も増えました、詐欺被害から自分を守りましょう

新年早々、残念な相談でした