20代前半の依頼人女性が事務所にやってきた
20代後半の旦那の浮気を疑っている
原因は毛と匂いと車の走行距離である
証拠品をチャック付のビニールパックに入れ
パソコンで作成したタックシールを貼り付けて保管していた
これなんですが・・・といってテーブルの上に広げた

動物の毛と思われるものが六袋
?パンツに動物の毛2本・?靴下に動物の毛3本・・?
髪の毛は五袋
?助手席シート・長さ約32センチ2本・茶色で細め若くない
?下着シャツ・長さ約31センチ1本・同じ女性・・?
とタックシールに書かれてあった(驚)
最近になって、出張や飲み会が多くなり
帰宅した時、匂いが違う。それは、柔軟剤の匂いだそうで
何種類も買い込んで品名をほぼ特定させいてた
まるで鑑識、科捜研の女だな(驚)

お盆の連休に入る前
会社の飲み会だといって帰宅が3時過ぎの日に
【家捜研の妻】デビューである
ドラマのように話し始めた
不倫が始まったのは8月、相手は同じ職場で、年上女性
猫か犬を飼っている。きっと、茶トラの猫よ
柔軟剤は●●、間違いない
髪の長さは30センチ前後で、少し栄養不足
×イチで一人暮らしで寂しい女と思われる
車の走行距離は出張場所と比べると断然少ないので
出張と嘘をついては女の部屋に泊まりこみ
最低でも6回は泊まってるわね
そして、たまに遠方へドライブもしている
走行距離を足し引きすると女の部屋は
自宅から10キロ以内の場所です。。。
「凄い、プロファイリングですね」と思わず拍手をした

ミッションは
出張と偽ってコイツは何処に行っているのか
会社から尾行して欲しい。という事だけだった

プロファイリングの結果の日がやってきた
会社が終わると●の駐車場に車を止めて歩き出した
3分ほどして明かりのついていない部屋へ到着すると
ポケットから鍵を取り出して2●●号室へ
そして、部屋の明かりが点く
自宅から7キロの場所だった
コノ時点でミッションは終了だったが
部屋番号の駐車スペースがポッカリ空いていたので
お人好し探偵心がでてしまい、張り込み続行
25分後、そのスペースに軽自動車が駐車した
女性が運転席から降りて
助手席から大きな買い物袋を取り出すと
長ネギが顔を見せていた
2階の部屋の前に立ったとき
先に帰った旦那が外灯を点けてくれてたおかげで
小魚とかつおぶし・・・と言う文字と
猫の画像入りの缶詰が透きとおって見えた
女性は35歳は過ぎていたと思われる
部屋の前で耳を傾けるとトントンする音と
洗濯機が回る音がガンガンしていた
あの柔軟剤を使って洗濯しているのだろうか・・
ここでミッションを終了した。が
お人好し探偵は
翌日、旦那の会社の駐車場を一回り
すると、女性の車両あり、同じ会社であることが判明

浮気されて、ここまで冷静にプロファイリングは
できないもの、大正解でしたよ。と
ミッション以外の結果をモロ混ぜした報告書を手渡した
家捜研の妻は誇らしげに報告書をみていたが
沈黙がしばらく続く
最後には涙をみせ、普通の妻に戻っていた・・