80歳代の老夫婦が事務所にやってきた
40歳半ばの息子が他県で一人暮らしだった
アパートから行方をくらました
知らせをくれたのは息子が勤める会社の上司だった
この会社に勤めて、20年以上。本来であれば
ある程度の役職につく頃だろうが、まだ平社員だった
両親の話ではあまり言葉をしゃべらない内気な子供で
付き合った女性も一度も無いらしい
実家には、お盆に顔を出す程度、今年は来なかった
3週間前、風邪をひいた。といって2日間会社を休んだ
次の日には会社へ出たが、翌日には会社を休んだ
持たせてある会社の携帯がすでに通じなくなっていた
心配した上司がアパートを見に行くと、車がなかった

その日の夜、上司から老夫婦に連絡が入った
会社の対応がスピーディなことから
会社でなんらかのトラブルがあった
もしくは、以前からずーっとあったものと、思われる
イジメかな・・・

翌日、老夫婦が、事情を説明し鍵を開けてもらった
部屋にはプライベートの携帯電話がおきっぱなしだった
他に、変わった様子はない
老夫婦は警察に届けを出す。が、
事件性は無さそうなので違反や犯罪などで捕まった時に
ご連絡さしあげます。と言われた
警察も忙しいだろうからワザワザ探すわけにいかない
仕方ないことである
行方不明になって2週間が経ち
老夫婦は、●●銀行に出向いた
給料が振込みされている銀行支店である
どこかで使用されたら教えてもらいたいと頼んだらしいが
いくらご両親でも教えられません。の一言で済まされた
気の毒だ。これは
個人情報保護法のセイでもある。個人を守るといっても
マイナスも多くある。孤独死や虐待に大きく影響している
このまま死んだりしたら個人情報保護法も悪よのう

行方不明になり3週間が経ち、老夫婦の焦りも大きくなり
当社に依頼に来た
手がかりは、息子が運転する車両のみ。ではなく
唯一趣味があった。パチンコである
部屋にもパチンコ雑誌が数冊あったらしい
問題は、今どこにいるかである。県内とは限らない
社団法人日本調査業協会の探偵会員は全国に250社ほどある
現在、会員さんに手配をして探し出す方法を検討中である