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依頼人の裏切り【中編】

2017年09月25日

記事提供 (株)MIRAI(■ユ・アイ・リサーチ■シークレット・アシスト■こころん)
http://www.kabu-mirai.com/

記事提供のMIRAIは八戸市で調査業をされている探偵事務所です。
記事の内容は実際の出来事に脚色しております。

実際の内容から変更しております。

【前回からの続編です】

現地の母親から電話を受けて、インターホーンを鳴らす
少年と少女は、まだ寝ていたが、私は居間に案内された
二人は母親に、どやされて、眠気眼で起きてきた
そして、居間のテーブルを四人で囲んだ途端に
少年が「どうしてこの場所がわかったんだ」と、激怒する
こいつも、わがままに育ったよーだ(-_-;)

二人はアパートを借りて、一緒にやっていく。の一点張り
若いっていいなあ~
若さは、無限の可能性だよね
頑張れば、何だって出来るよ、好きに生きるべきさ!!
な~んて言える訳がない

出会いは、ネットで
直接会ったのが2回ほど、学業も中途半端、所持金ゼロ、未成年
そして突然の家出、連絡つかず
このままじゃ、未成年後見人のおばあちゃんにおばさんは
納得できる訳がない
先ずは、一旦八戸に帰って、二人にきちんと事情を説明してから
考えよう。と
説得するが、なかなか応じなかった

・・・・・・・・・・・数時間後

結局、話し合いをするために八戸には帰る(ビジホ滞在)が
アノ家には帰りたくない。で妥協した
八戸で心配する二人に、説明すると、それでもいいから
と承諾してくれた

帰路中に、少女が、いままでの、生い立ちをたくさん話してくれた
今まで、誰にも話せなかったんだと思うし
たくさんのストレスが溜まっていたんだな~と思った
依頼人たちの悪口になるので詳細は、載せないが
幼いころから、両親がおらず
かなりキビシク、おばあちゃん、おばさんに育てられてきたよーだ
私の見解では《心理虐待》の要素がかなり含まれていた
この日誌を書いているとき
【児童虐待疑いで通告、3万人突破 17年上半期23%増】 
と、ネットニュースが飛び込んできた

(2017/9/21 日本経済新聞より抜粋)

児童虐待の疑いがあるとして全国の警察が今年(1~6月)に
児童相談所に通告した18歳未満の子供は
前年同期比23.5%増の3万262人に上ったことが
警察庁のまとめで分かった
増加は上半期の統計を始めた2011年から6年連続
摘発件数も2年続けて500件を超えた
通告の内容では、子供に暴言を吐いたり
目の前で配偶者らに暴力を振るう
「面前DV(ドメスティックバイオレンス)」などの
「心理的虐待」が7割で最多
暴行を加えるなどの「身体的虐待」が2割弱
育児放棄などの「怠慢・拒否」が1割だった。とあった

おしゃべりのおかげで、帰路の片道約600キロが短く感じた
夜遅くに、八戸のビジネスホテルへ到着、チェックイン
少女とともに無事に八戸に着いたことを、電話連絡をすると
第一声が「何処のホテルに泊まってるの」でした

依頼とはいえ、少しでも、ねぎらってくれよ・・

「お孫さんが帰る条件は、自宅に帰らない、ホテル名を言わない」
でしたので。と言うと
「マタ、逃げないように、監視して」だず(-_-;)

翌日からビジホに少女を迎えに行ってはアノ家にて
話し合いをしたのだが
少女は少年と一緒にやっていきたい
依頼人たちは、断固として反対だった

私も絶対に反対するな~
でもよ、愛情たっぷり教育、しつけをしていれば
無謀な家出はしなかっただろうし
死んでもアノ家には帰りたくない。というでしようか
よっぽど、愛情不足だったんでしょーね

ここに住みたくない。という少女の勢いは凄かった
数日かけて、徐々に、少女優勢になってくると
おばあちゃんは、じんわり何度か、言いましたね
「こうなったのは、私の教育が間違っていたからか」と
私は、この言葉が本心とは思えなかった・・

数日が経ち、おばあちゃんの口から「応援するから」と出たときは
少女は本当に嬉しそうでした
頑なに拒んでいたのに、私は嫌な予感がしてました

一文無しではやっていけないので、ある程度のまとまった資金と
毎月の仕送りをしてもらうことで事が進んできた

おばあちゃんに、頼まれて、誓約書を作ることになった
誓約書の内容は、少女にとって、かなり厳しいものが
何項目もあり規則を破ったら即刻、八戸に戻ってくるとの内容だった

おばあちゃんに内容を確認してもらうと、深々と頭を下げられ
「これでよろしくお願いします」と言われた
「やっと話がまとまりましたね
それでは、明日、誓約書を持って、少女と一緒に来ます」
と伝えると、おばあちゃんの目から涙があふれてました。が

この涙は、悲しみというより
憎しみの涙だったのです・・・後編に続く
 

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