コロナ中傷 ネット監視/青森県がチーム 11月4日から
青森県は11月30日、新型コロナウイルス感染を巡るインターネット上の誹謗(ひぼう)中傷に対処するための監視チームを庁内に設置すると発表した。ネット上の書き込みを県職員が定期的に監視、悪質なものは画像を保存し、サイトの管理者に削除を依頼するほか、警察や法務局などの関係機関に通報する。運用開始は11月4日から。
県によると、監視チームの設置は、弘前市の飲食店クラスター(感染者集団)発生を受け、感染者や周辺などに誹謗中傷が増加していることを踏まえた措置。チームは危機対策本部(県環境生活部)内に開設し、県職員が平日の開庁時間に合わせ、通常の業務と並行しながら定期的に書き込みをチェックするという。
同様の誹謗中傷対策は、岩手県や島根県などで先行して実施しており、今回の運用に当たり、これらの事例を参考にしたという。
監視対象となるインターネット上の書き込みについて、同部の部長は「個人間のものはなかなか難しく、会員制交流サイト(SNS)でオープンになっているもの(が中心)。 どこまでどうやれるか−を考えていく。実際の被害が確認されれば、県警とも連携する」と話した。
一方、書き込みなどに関する住民からの相談窓口については、県独自には設けず、県のホームページで法務省や総務省の相談窓口を紹介する。 |