☠危険性☠ ベリリウムを含有する塵は人体へと吸入されることによって毒性を示すため、 その商業利用には技術的な難点がある。 ベリリウムは細胞組織に対して腐食性のため、 慢性ベリリウム症と呼ばれる致死性の慢性疾患を引き起こす。
ベリリウムは人体への曝露によって ベリリウム肺症もしくは慢性ベリリウム症として知られる 深刻な慢性肺疾患を引き起こすようにきわめて毒性の高い物質であり
水棲生物に対しても非常に強い毒性を示す。 また、細胞組織に対して腐食性であるため、 可溶性塩の吸入によって化学性肺炎である急性ベリリウム症を引き起こし、 皮膚との接触によって炎症が引き起こされる。
慢性ベリリウム症は数週間から20年以上と 非常に個人差の大きい潜伏期間があり、 その死亡率は37 %で、妊婦においてはさらに死亡率が高くなる。
ベリリウムは生体内で代謝されないため、 一度体内に取り込まれたベリリウムは排出されにくく、 おもに骨に蓄積されて尿により排出される。
ベリリウムは酸化被膜のために反応性に乏しい金属であるが、 一度着火すると燃焼しやすい性質であるため、 空気中にベリリウムの粉塵が存在している状態では 粉塵爆発が起こる危険性がある。 |