仲人夫婦の奥様から旦那さんが亡くなったとの知らせが自宅の電話にあったので
夫に知らせようとメッセージを何度もしたのですが、既読にならなかった
高齢者割引でスマホを一緒に購入したばっかりで、手慣れていないのだろうと思い
お昼休みに仕方なく会社に電話をしたところ、会社を休んでいることが発覚しました
私は胸騒ぎがしたので、事務員さんに電話のことを内緒にしてもらいました
弁当を持って会社にいったのに変だな～と思いながらも、夫の帰りを待つことにしました
夫はいつも通りの時間に帰ってきましたが、何食わぬ顔をしているように見えました
「お仕事どうだった??」と尋ねると「忙しかったよ、風呂入るわ～」と言いながら
目も合わせずに弁当箱を渡してきた瞬間、嫌な予感がまた的中してしまうと感じました・・・

《探偵は女性のカンは当たるコトを知っています
表情や喋り方、顔色まで無意識にチェックしているのか、ちょっとした変化を感じ取る天才だ
夫や彼氏の浮気ともなると、当たる確率はグンと上がるようです
女性には母性本能があるから、それだけで男と女の脳の構造が違うことがわかります
ただ今回は鈍目のような気がします》

・・・パソコンに疎い私ですが夫が寝室に眠った後に
夫の愛用しているノートパソコンのスイッチを入れてみました
パスワードはスマホを買った時と同じで、誕生日とイニシャルの組み合わせでした
ディスクトップにはたくさんのフォルダがあり、丁寧に日付と思い出の地名が記されていました
一番古いフォルダは《20200803青森ねぶた》その他もたくさんのフォルダがあり
中身のほとんどが女と一緒に撮った写真でしたが、エッチをしながらの動画もありました
夫はカメラが趣味で、とっくに成人した子供たちの運動会や卒業式等をＤＶＤに収めています
一番新しいフォルダは《202301012秋田たつこ像》不倫関係は約三年ちょっと
二度目の浮気が発覚 嫌な予感が的中してしまいました
女のことはフルネームしか判らず、あとは全く心当たりがありません
証拠はこれだけあれば充分だと思うので《●子》の素性調査だけを依頼しますとのこと

私は名前がかなり珍しかったので、ヤッホー検索でいける気がしていました
インターネット上に公開されている情報は誰でも自由に取得できるから
不正の手段による個人情報の取得にはならないと考え、ふだんからガンガンやっています
思った通り《●子》に絡む情報がジャンジャン出てきました
情報が行き詰ることなくドンドン枝分かれしていって
《●子》の旧姓、最終学歴、勤務先、年齢までたどりついたのです
《●子》は〇年前に結婚していて、夫の名前、勤務先までわかったのです
調査報告書はインターネットに掲載されている情報だけでほぼ完成、ヤッホー!!

依頼人は調査報告書を見た瞬間「え(-_-;)旧姓は▲ですか?」
女は10年前に浮気が発覚したときの苗字が▲だったのです
当時、女の下の名前までは聞いておらず
夫だけに「二度としません」の誓約書を書かせて浮気を許しています
依頼人はノートパソコンをまた見てみると言って事務所を急いで後にしました
しばらくして、依頼人からメールの着信音が鳴りました
メールを開くと《20031015青森八甲田》と画像が添付されていました
え(-_-;)20年モン
時効の計算は法的な知識がないと難しいため、私が触れてはいけない領域です
先ずは弁護士さんのところに相談してきてくださいと助言しました

P.S
不法行為による損害賠償の請求権は、被害者又はその法定代理人が
損害及び加害者を知った時から3年間行使しないときは時効によって消滅する
不法行為の時から20年を経過したときも同様とする(引用元民法 第724条)