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死の錠剤

2012年07月02日

記事提供 (株)MIRAI(■ユ・アイ・リサーチ■シークレット・アシスト■こころん)
http://www.kabu-mirai.com/

記事提供のMIRAIは八戸市で調査業をされている探偵事務所です。
記事の内容は実際の出来事に脚色しております。

実際の内容から変更しております。

この間一本の電話が鳴った。
「依頼したいから来てほいしい。」

私は、指定された一流ホテルのロビーに待ち合わせの
10分前に着くが予定の時間になってもなかなか依頼者が来ない。
予定の時間が30分過ぎ、"いたずらだったのか"と思い席を
立ったときだった。
「あのぉー・・、あのぉー・・」と言い寄ってきた。依頼者である。
すると、ここでは「目立つので部屋に行きませんか?」と
片手に持っているキーをみせた。
女性だし変なまねはしないだろう。そう思い部屋に行くことになる。

いい天気ですねー・・子供はいくつ???などと私の身の上話ばかりして
依頼の気配をみせない。
10分くらいしただろう、「さて、依頼はどんなことで??」問いすると・・・

女性の顔が赤面し、こういった。
「私の幸せをどうしてくれるのよ!!」

はてな??
よーく見ると、1年前にこの女性の旦那からの依頼で浮気を暴かれた
女性だった。身の危険を感じた私だったが
とにかく背中だけは彼女に向けないように腰を下ろした。

話はこうである
あれから旦那と離婚し、慰謝料をとられ。小学6年になる男の子は旦那の元へ。
不倫相手は妻子持ちだったので相手の妻からはひどくやられた。
そして不倫相手ともおさらば・・・
社内不倫だったため社内の一部にバレてクビ。
町内にもPTA経由でバレて引っ越しするハメになった。
こんなそんな話を30分ほど聞いたころ彼女はテーブルの上に錠剤の入った
小瓶をポンと置く。
「これを飲んで死にます。身よりも何もなくなった私を見届けてください。」
これが依頼です。
「報酬は・・・・ですね・・」一冊の通帳とカードをさしだし、4桁の暗唱番号を
言い渡された。

今までもいろんな危機を乗り越えてきたが、"超"崖っぷちに立たされた私だった。

それから1時間近く彼女を説得し、結局うちの事務所で働くことになった。
そうでもしないといつ死んでもおかしくない状況だった。

それから1週間程して彼女は姿を消す。

1ヶ月後には事務所に一通の手紙がきた、介護施設で働き、元気にしてます。
なんとか立ち直れそうと言う内容であった。一安心であった。

それから1年間毎月のように手紙があり、今月、"いい人が見つかりました"
この手紙を最後に、人生やり直ししますという内容であった。

文末に"あの錠剤はただの健康食品だったのごめんなさい!!"と
書かれてあった。

死んだら終わり。生きてれば何かいいことありますよ。

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